毎月一生懸命苦労して家計簿つけても、なかなか支出が抑えられない、贅沢していないのに銀行口座の残高が増えない・・そんな状況に陥っていませんか?
その理由はかんたんです。家計を月間収支で管理しているからです。
では、どうすればお金が貯まるのか?
その解決法を知る前に、なぜ家計を月間収支で管理してはいけないのか?を理解しましょう。
家計簿つけてる方:「家計を月間収支で管理してはいけない」3つの理由
理由1:月間収支は変動が大きい
ひと月に使うお金を決めて家計を管理するやり方がうまくいかない理由の1つに、月によって必要な費用が大きく変動することが挙げられます。
食費や雑貨・外食など日々使うお金はコントロールできても、光熱費などはなかなかコントロールしにくく変動が大きいからです。
下のグラフは、我が家の電気代の推移を示しています。電気代の値上がりや子供の成長により年々増加傾向にありますが、夏(6月)と冬(2月)では15000円ほどの差があります。
図:我が家の2007~2020年の電気代の月々推移。
ガス代や水道代も同様です。
また家電の買い替え、突発的な医療費など、高額な費用が急に発生することもあります。
このように、月によって変動が大きい支出があるため、月予算をオーバーするということがよくあるのです。
結局、毎月予算を決めても守れないことが多く、守れない月が続くと、家計管理自体がめんどうくさくなって管理をやめてしまう、ということにつながってしまいます。
理由2:ボーナスや学費支払いなど年に時折発生する支出入を管理しにくい
年2回のボーナスや、3か月に1回の児童手当など、時折入る収入をどう管理していますか?
ボーナス入ったから旅行に行こう!とか、欲しかった高い洋服や趣味の逸品を買おう!とか、その場の気分で多くのお金を使っていませんか?
また、年に1,2回のお子さんの高校・大学の授業料の支払いや、車の車検費用、固定資産税の払い込み、など計画的に支払っていますか。「忘れてた!しぶしぶ貯蓄を切り崩すか」なんてことはないでしょうか。
私も昔はそうでしたが、月々で管理していると、時折発生する収入や支出を見逃しやすいのです。毎月我慢して節約しているので、たまに入ったお金はつい豪勢に使ってしまい、気づくとお金が貯まっていない。
月管理はこういった事態に陥りやすいのです。
月で管理するより、年間で収入・支出を管理すべきです。
理由3:節税に疎くなる
最後に、これが結構最重要かもしれませんが、節税です。
年間にいくら税金を払っているか把握していますか?
健康保険料などの社会保険料はいくら支払っているかご存じですか?
月々の支出だけ見ていると年間で税金や健康保険料をいくら支払っているのかなかなかわかりづらいですよね。
家計簿を一生懸命つけている方でも、上記の質問にサッと答えられる人はなかなかいません。税金も食費や光熱費などと同じ出ていくお金なのです。
この出ていくお金も“節税”によって減らすことができます。
税金を知ることは、どうやったら節税できるか、にマインドを変化させてくれます。どうやって支出をおさえるか、だけでなく、どうやって貯蓄を増やすか、に思考を変えてくれるのです。
よって、給与などの収入全体から幾ら税・社会保険料を支払っているか、まず把握することがお金を貯める第1歩です。
まとめ
いかがでしたか? 今回は、家計を月間収支で管理してはいけない3つの理由についてご説明しました。
次回は、どのようにすれば家計をうまく管理できるのか?について、ご紹介したいと思います。
お役に立てれば幸いです(^^)