書籍

【書籍レビュー】アウトプット大全 / 樺沢紫苑著

投稿日:2021年3月19日

ぶ厚い269ページの中にアウトプットのノウハウ80が詰め込まれています。

ノウハウの内容自体が役立つのはもちろんですが、一単元が見開き2ページでうまくまとめられていて文章構成術の勉強にもなりますし、イラストが秀逸で文章が何を伝えようとしているのかひと目でわかり、仕事でのプレゼン資料作成にも役立ちます。

ブログをやっている方ならアウトプットの重要性は身に染みて理解していることと思います。いろんな本を読んでいる方も多いと思いますが、“アウトプット”に関して体系的に網羅的にまとまっているのがこの本。新しい気付きもあれば頭の中の整理にも役立ちます。

著者は精神科医でもあり、医学的な根拠も示されていて信頼性が高いと思います。そんな「アウトプット大全」からブロガーだけでなくビジネスやプレゼンなどでも役に立つ知っておくべき10のポイントを抜き出してみました。

 

 

 

「アウトプット大全」ブロガーだけでなくビジネスやプレゼンなどでも役に立つ知っておくべき10のポイント

インプットは脳内世界が変わるだけ。現実世界を変えたいならアウトプットしよう

インプットすると脳の中の情報や知識は増える。しかしインプットだけでは現実的な変化はなにひとつ起きない。アウトプットは「行動」。アウトプットして初めて現実世界に対して変化や影響を与えることができる。目の前の現実を変えたいなら、どんどん話そう、書こう、行動しよう。

 

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1冊の本を読んだら3つの気づきを書きだす

  • 月10冊読んでも1冊もアウトプットしない人は変化は少ない。月3冊読んで3冊アウトプットする人は自己成長が加速する。
  • 本を読みながら書き出す、気づきを書く。気づきを書いたら必ず「ToDo」(これから自分が実践したいこと)を書く。書いたらSNSやブログに投稿する。読まれることで文章力は向上していく。1冊の本から3つの気付きを得られれば「1500円のビジネス本の元が取れた」と思ってよい。

 

やわらかく的確に伝える「クッション話法」

  • NoBut話法:「遅刻が多いな。せっかく業績がいいのに」→ネガティブな印象
  • YesBut話法:「業績アップしているね。ただ遅刻に注意」→相手の心理的ダメージは少ない
  • YesAnd話法:「業績アップしているね。遅刻がないとベター!」→できるといいねで相手の心が開く
  • YesHow話法:「業績アップしているね。〇〇〇〇〇〇〇〇〇?」→相手に気づかせると行動が改善

 

ひらめきたいならインキュベーション(孵化)させよう

  • 徹底的に資料を読み問題を検討・議論したらしばらく放置する。するとそのうちアイデアが孵化してひらめきが生まれる。
  • ひらめきはリラックスしているとき、ぼーっとしているときに訪れる。たとえば、Bedroom、Bath、Bus、Bar。創造性の4Bと言われる。
  • ひらめきたいなら、空いた時間をスマホで埋めるのはやめて、ぼーっとしよう。

 

⇒台湾の天才プログラマー政治家オードリー・タンも、寝ている間に問題解決のアイデアが浮かぶそうです。(オードリー・タンの書籍レビュー記事はこちら

 

資料作成は、付箋(アナログ)とMSWordのアウトライン機能(デジタル)を使い分けよう

  • アイデア出しはアナログで。1つの付箋に1つのキーワードを書く。100枚くらい書く。書いたらカテゴリーごとにまとめる。アイデア出しが終われば次はデジタル。MSWordのアウトライン機能を使うと章順序もカンタンに入れ替えられるし便利。

 

 ⇒今回試しました。付箋を使うと不思議なことにキーワードがどんどん出てきます。確かにパソコンいきなり開くよりいいです。

 

  • 著者は90分のセミナー資料を作るのにこの方法で以前は1wkかかっていたところを2日に短縮。90分の講演でつくる資料は90枚。アウトラインで項目を90個つくる。

 

 

140字で「要約力」と「思考力」を鍛えよう

  • 要約力のトレーニングにはツイッターがおすすめ。ツイッターは140文字までしか投稿できないので、伝えたいことは140文字以内にまとめなければならない。最初は字数内でまとめるのは大変。大変なのは訓練になっている証拠。
  • 本を読んだり映画をみたりしたら、ツイッターで内容や感想を5分以内で投稿しよう。これを毎日続けていけば飛躍的に要約力は向上する。また要約は読解力のトレーニングにもなる。読解力は思考力。要約することで考える力も鍛えられる。

 

目標は「ちょいムズ」に設定しよう

  • 目標は高いほどいいと思っている人がいるが大間違い。脳科学的には目標が高すぎるとドーパミンが分泌されない。ドーパミンは「頑張ればなんとか達成できそう」というとき最も分泌される。「ちょい難」が一番盛り上がり楽しい。
  • 目標は公言した方がいい。心理学では「パブリック・コミットメント」といい、実現の確率が高まることが知られている。実現したい目標は胸に秘めるのではななくどんどん口にしよう。

 

⇒私もTwitterで「いついつまでに資格を取る!」とパブリックコミットメントしています。効果的です。

視覚情報と記憶の関係

  • 脳の9割は視覚情報処理
  • 視覚情報の処理速度は文字の6万倍
  • 記憶の8割は視覚記憶
  • 視覚情報の活用で学習効果は4倍

 

伝えたいことは絵や図を駆使して伝えましょう。

 

30点目標仕事術

  • 資料や原稿などは「30点の出来でとりあえず最後まで仕上げる」ことが重要。最後まで書き上げたら「直し」の作業に入りブラッシュアップすると100点に到達しやすい(通しで書く:直し=5:5が目安)。
  • 最初から100点を目指す人は通しで出来上がるまでに膨大な時間がかかり「直し」の時間が減ってしまう。結果としてレベルの低いものが出来上がる。第1稿は素早く仕上げて「直し」の時間を確保しよう。

 

10分で書ける読書感想のテンプレート

ブログで書籍の紹介、本の読書感想を投稿したくても「何を書いたらいいかわからない」方のために、10分で書ける読書感想のテンプレートを紹介。それは

  • ビフォー
  • 気付き
  • ToDo

これだけ。

ビフォーは本を読む前の自分、気づき+ToDoは本を読んだ後の自分を書く。学びを得て自己成長するために必要なのは、気づきとToDoだから。それが読者の共感を得る。

それぞれ1行ずつ書いて後で肉付けすれば10分で読書感想が書ける。

 

さいごに

この本を読んだ後、私も行動を変化させました。本を読んだらスマホのGoogle Documentに気づきをアウトプットしたり、付箋を活用したり、ツイッターのつぶやきを工夫したり。

また仕事でもこのノウハウを周囲に教えたり、インプット過多な部下の仕事のやり方を改善して残業を減らしたり、とやっていて、いろんなシーンでこの本のノウハウが使えると実感しています。

「インプットは脳内世界が変わるだけ。現実世界を変えたいならアウトプットしよう」

引き続き実践したいと思います(^^)

 

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